データ活用で肝腎なこと

DIKWピラミッド

ファクトベース

「ファクトベースで考えろ!」良く聞く言葉ですよね。

客観的事実を起点にしろということですが、ここでいう事実だけあっても駄目で、事実を元に考えろという意味ですね。

 

客観的事実といえば、そう「データ」です。数値化可能なデータの多くは、測定された数値が正確性の確認をされてデータとなります。

ということで前回に続き、データと情報の話。

 

DIKWピラミッド

データを活用しようという時に良く言われるのがDIKWピラミッドです。

DIKWピラミッドはアメリカ出身のシステムサイエンティストの Russell Ackoff

が提唱したものです。

DIKWピラミッド

図を見れば簡単にわかりますよね。単に階層というだけでなく、順序や知恵に高める困難さも表現した優れたモデルだと思います。

 

「情報」を求めるのは、それを利用して、示唆を得たり判断したりするためです。そのためにはどんなに正確でも「データ」のままでは役に立ちません。データを情報にする話は前回書きました

 

「情報」が比較されたり組み合わさり考察することで,「情報」が「知識」となります。知識となることで示唆を得ることが可能になります。

「彼は知識があるよね」ということありますよね。

「情報」を上手く整理して、または自分の経験した「情報」を知識として蓄えて、必要な時に引き出す。これだけで一目置かれるわけです。

もちろん、スマホでいつでも・どこでも簡単に情報にアクセスできるこの時代。情報を知識として蓄えていなくても、自分で整理してまとめる能力さえあれば、すぐに知識として使えます。

 

で、ここまでなら頭の回転の速い人であればできる話です。ところが肝腎(心)なのはこの先です。

ちなみに「肝腎」と書いたり「肝心」と書いたりしますが、薬剤師の端くれとしては、肝臓と並べるなら腎臓がふさわしく思えます。薬の体内での動きを薬物動態というのですが、そこでは1.吸収>2.分布>3.代謝>4.排泄の順番で動いていきます。ここで3.代謝の主役は肝臓であり、4.排泄の主役は腎臓なのです。

ググってみると元々「肝腎」であったものが例によって敗戦後の当用漢字表に「腎」の字がなかったため「心」をあてて、常用漢字表の改訂で「腎」が追加された後は定着した「肝心」と本来の「肝腎」のどちらも使われているようです。面倒なので、ここではファクトかどうかまで調べません。

さて本筋に戻ります。

「知識」から「知恵」を創造するところに本当の意義があります。「知恵を出せ」「知恵を絞れ」とかいわれますよね。ピラミッドの頂点であり、ここができるかどうかが肝です。

頭の回転の速い人が得意な能力とは違った能力が必要となります。

ビジネスの世界でも知識だけ持っているが、そこから知恵を創造できない人がいます。こういった人はニッチな知識であれば、ご意見番として重宝することはありますが、そこまでです。

肝腎なのは知識を使って創造する。つまり「知恵」を絞って考えることです。

 

知識を知恵に変える

そうはいっても「なかなか知恵が出ない」という嘆き。よくわかります。

例えば、スポーツを初めてやるときに、そのスポーツの本を読みますよね。弓道(私は学生時代弓道部でした)なら弓道の本、ゴルフならゴルフの本を読むでしょう。

さて、弓道の本を読んで知識を蓄えても、的(まと)には一向に当たりません。

上手くなるには、どうすれば良いでしょう。

 

そう、練習すれば良いですよね。週末のゴルフ練習場の混雑ぶりはスゴイです。

ここで質問

誰もが、スポーツでは知識を成果に繋げるために練習します。

では思考において、知識を知恵という成果に繋げるためには何が必要でしょうか?

そう、思考の練習が必要ですよね。

「ゴルフならゴルフ練習場で練習するけど、思考はどうしたら練習して鍛えることができるのか」ですって?

あなたが仕事をしているときに問題は一つもありませんか?

 

ありますよね。ありすぎて大変!という方がほとんどのはずです。

それって練習の場ですよね。

トレーニングする機会に恵まれているという言い方もできます。

スポーツで成果を出すと自分やチームが嬉しいですね。

仕事で問題を解決して成果を出すということは自分はもちろん、その仕事に関わる他の人も嬉しくなりませんか?

そう考えると、仕事の問題というのも悪くないものですよ。

ファクトは変わらないので、捉え方とトレーニングが肝腎だと思います。

 

 

AIでデータ活用

さて、もはやバズワード化したAIについて少しだけ。

「AIでデータ活用せよ!」がトップの指示の会社もあるかと思います。

AIと言っても、マシーンラーニングとディープラーニングの段階がありまして、図で言うと

DIKW AI

となります。

人の活躍する領域がより高度な場に集中していくということだと私は考えます。

投稿者プロフィール

ngunji
ngunjingunji.com
自部署→自社→業界→社会。全体最適を思考する経営戦略が好きなマーケティングとECの責任者かつ薬剤師。
特技:プロアクティブなマーケティング戦略策定。