Zoomで研修を実行するポイントで参考になるnote

 Zoom(またはZoom→Youtube Live等)によるセミナーが増えているのは承知の通りかと思います。
 これを研修やeラーニングに使えないかということで調べていたら、ものすごく参考になるnoteを見つけました。
 目を通すことをオススメします。

note(ノート)

10/12 追記:【zoom研修の記事をリリースして反響をいただいております】 ●オンライン研修を成功させる学習設計の3…

 1万円の有料noteですが、無料部分だけでも非常に素晴らしいです。買う価値がある情報です。
 私が良いと思ったところを少し読みやすく編集します。

同じ行動や所作をすることで、想像力により場所をつくる

 受講している環境がそれぞれ違う中で、いかに集中してもらうか。
 想像性を働かせてもらう事前の取り組みが重要となる。

 手法として、画面越しに同じ所作や行動をすることで、共通体験を演出する。
 研修では、知識の習得以外に、参加者同士の繋がりによって発生するコミュニケーションから気づきを得ることも重要です。

 同じ行動や所作をすることによって、「そこに参加している」という意識が高まります。受講生同士や講師と「つながっている」という感覚を擬似的に醸成するために、とても重要なポイントです。
 例として「みんなで挨拶をする」「エアー握手をする」「いいね!ポーズを声を出して言う」「理解できたら、OKポーズをする」

 また、「製本したテキスト」を郵送することも研修を成功させる上で非常に重要なポイント。紙のテキストは、「同じ物を使う」という共通体験なのです。
 オンラインだからこそ、同じ紙のテキストを使って、ペンを使って感想や穴埋めを書き込む行為が、貴重な共通体験となるのです。
 こういったデジタルツールとアナログツールを両用することで、左脳(論理性)と右脳(創造性、感性)を両方刺激できる可能性もあります。
 サイズはA5版が適切です。在宅で授業を受ける場合、PCの前にテキストを置くはずです。やってみるとわかるのですが、よほどの広い机がある人以外は、キーボードの前にA4サイズのテキストを置くスペースは無いのです。A5版であれば、わずかなスペースでも、置いて書きこむことができます。

 休憩から帰ってきたら「チェックイン」を行います。
 チェックインの方法は、「みんなで挨拶をする」「OKサインをする」「声を掛け合う」などの共通体験を入れ込んでみてください。受講生は、休憩中に意識が自分の環境に戻ってしまうので、意識を研修に戻す役割があります。
 例えるならば、神社の参拝です。「鳥居の前で敬礼して、境内に入り、手や口を洗い、身を清めて参拝に行く」のと同じで、所作によって、人は意識を切り替えることができます。

リアル研修とオンライン研修の違いを考慮して設計する

 リアルの研修の要素をもっと分解して、「講師がいるオンラインセミナーの中で何をやって、何をやらないのか」を切りわけていく必要があります。

①「講義」はもしかしたら、事前にYouTubeにアップロードして、事前学習で見てもらうのがよいかもしれません。

② 「グループ討議」こそが、zoomでやるべきことだと思います。「ブレイクアウトセッション」という数人でのシェア機能があります。

③ 「プレゼン/実技/演習」なども、zoomでできます。ただ、ゲームを使ったり、体を動かすような体験ワークなどは、制限されてしまいます。

④ フィードバックは、全体フィードバックと個別フィードバックがありますので、これは研修内で設計する以外にも、研修後に個別セッションの機会を設けるという方法も考えられると思います。

⑤ 研修以外の時間は、結構重要です。懇親会で人脈ができてビジネスに発展したり、その懇親会の方が「自己開示される分、研修より良いアイデアや気づきが得られる」ということはよくある話です。これに対応するものとして、「オンライン懇親会(飲み会)」や「コロナが収束したらリアルで懇親会を催す」というのもひとつのアイデアだと思います。

⑥宿題や定例報告・実施報告は、最も重要ですが、かなりの場合、研修はやりっぱなしになっています。成果を出すためには、この宿題や定例報告(実施報告)など、研修で立てたPLANをどのように取り組み、振り返っていくかが、とても重要なポイントになります。

 このように分解して考えていくと、①は一方向のコミュニケーションなのに対して、それ以外は双方向のコミュニケーションであり、参加者が主体的になりやすくなります。
 オンラインで実施する場合、参加者の参加意欲と集中力を高めるために、①の講義をなるべく短くしていく必要があります。 今までの学習効果と同等の効果を生むためには、事前の学習ツールを設計したり、アンケートを実施したりなどして、事前・事後の学習設計を相当練り込む必要があるのです。

 1日や、2日間で研修を実施するためには、事前に余裕をもって、接続テストや説明会を行うことをお勧めします。主催者側も事前の接続する際に、いろいろな問題が浮き彫りになります。

オンライン配信全般に言えること

 私も同じに感じているのが、

・聴講者の集中力が続くように、話し方は普通より1.2~1.5倍速くする。
・普通にしゃべると暗く見えるので、テンションは高めにする。電話の出だしのように。
・スピーカーの前にうなづいてくれる聴講者をリアルで1人用意する。

 また、noteと関係ありませんが、
 スライド冒頭に入れると良いものとして
①電波が悪いときの対応方法
②チャット機能の説明
③声が聞こえているかを確認するテストの説明
があります。
 電波の悪い人には口頭では伝わりません。途中で電波悪くなる人もいるので、①②は主催者が冒頭にチャットにも書いておくと良いですね

note(ノート)

10/12 追記:【zoom研修の記事をリリースして反響をいただいております】 ●オンライン研修を成功させる学習設計の3…

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