マンハッタンのスーパーマーケット_ZABARS、FAIRWAY、Whole Foods Market_NY視察ツアー 2022年Part9

ニューヨーク視察最終日はマンハッタンの小売業を見て回りました。

今日はその中のスーパーマーケットを取り上げます。

ZABARS

創業1934年。最高のスモークサーモンを適正価格で販売することに徹して成功したユダヤ資本のスーパー。

1店舗(560坪)のみだが、毎週4万人以上が来店するコーシャデリの人気店。コーヒーも毎週3600kg販売している人気商品。

コーシャとは「適正な」というヘブライ語(イスラエルの公用語)であり、ユダヤ教の食事規則。コーシャの規程では、食べて良いものと食べてはいけないものが厳密に区別されています。

アメリカで小売されている食品の3割以上はコーシャ対応商品です。単純に健康に良いという理由で健康を気にする層にも人気があります。

入店すると、圧倒的なチーズの品揃え
乳製品もコーシャの規定に叶った製法で作られている
人気商品のスモークサーモンはさまざまなサイズで販売
丸のままも購入することが可能

見た目の美しさではなく味を追求するため、価格は手頃。

スモークサーモン、ベーグルと隣接のカフェで購入したコーヒー。いずれも美味しかったです。

ZABARSの近くにバンクシーがグラフィティを描いたことがあります。これを維持するプラ板等の費用をZABARSが出しています。

FAIRWAY

ニューヨークに6店舗展開している個店経営タイプで従業員4,300人。年商8.1億$(145円換算で1,175億円)

建物・什器にはコストをかけない。新鮮な食材を安く高回転で販売することに注力しているため、大量陳列の青果も常に新鮮。

マンハッタンの都市部とは思えないほどの青果の量感
ヘルシーフードとしての豆腐はSKU多く、売れている印象
2階はオーガニック商品を豊富に品揃え
1階の豆腐もそうですが、VEGAN、プラントベース食材も豊富
地域密着の小規模チェーンですが、スマホアプリでのスキャン&ゴーにも挑戦。顔認証も組み合わせたタイプなせいか利用率は低く、セルフレジが圧倒的に稼働
アプリや店頭端末でデリのオーダーも可能として、待ち時間を軽減

Whole Foods Market Manhattan West

新たな観光名所Hudson Yards間近にできた最新店舗。

道路側入り口エスカレーター前にAmazon Locker
アッパー層向けの店舗構成
青果の一部はプライム会員価格あり
午前中の訪店時点で、これだけの寿司を作る用意を進めていました
Amazon One登録端末もありました
Amazon Oneはセルフレジは対応しておらず、有人レジで使えました。
店頭で買う人以上にネットオーダーが多いかもしれません。おそらく平均客単価50$くらいの買い方。

Whole Foods Market Columbus Centre

私はニューヨークに行った時に、マンハッタンアッパーサイドのセントラルパーク近くにあるショッピングセンター地下のWhole Foods Marketを定点観測しています。バスツアー視察外の深夜に一人で行ってきた時の状況です。

夜22時過ぎに行きましたが、来店客は多数います。エスカレーターからバックヤードが見えてAmazonの返品受付が大量に見えます。
コンパクトですが、良い店です。
深夜なので、ネットオーダーはほとんどありませんが、バックヤード冷蔵庫のサイズから日中のオーダーが多いことが見てとれます。

6年前のレジは30台フル稼働の5列並び

上の写真は、6年前2016年に撮った写真です。
元々は5列並びの客をレジ30台で処理していた店です。常に行列状態でした。

前方にモニターがあって、画面は列に対応するよう5色に分かれています。レジが空くと、色分けされた部分にレジ番号が表示され、番号が読み上げられます。客は順番が来たら表示されたレジに向かいます。 

この工夫によって狭いスペースで多くの来店客の会計を行なっていました。

2022年レジはこうなった

来店客は多いのに、レジは並んでいませんでした。それどころか多くのレーンは閉まっています。

なぜ、こうなったのでしょうか。

正解はセルフレジが導入されたということにあります。おそらくコロナ禍を契機に導入したのだと思いますが、誰もマスクをしない状況になってもほとんどの来店客はセルフレジで買い物をしていました。

お読みいただき、ありがとうございました。
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