医療・ヘルスケア関連情報を民主化し、多くの人が情報を利用することから価値を生み出していく共創の場「The Project」について、スタート前の企画段階から少しだけ関わっています。
The Projectとは
日本社会は現在、高齢化や人口減少、医療資源の不足といった多くの課題に直面しています。これらの課題に対するサステナブルなアプローチを模索する中で誕生した本プロジェクトは、プロジェクト名に込められた三つの重要な要素に基づいています。
Touchpoint(生活者・患者との接点)
医療・ヘルスケアサービスと生活者・患者の接点に着目し、その実態を詳細に観察することで、真のニーズや課題、改善の可能性を見出します。この接点こそが、イノベーションの源泉となり得るという視点を大切にしています。
Healthcare(ヘルスケア)
単なる治療だけでなく、予防や健康維持も含めた包括的なヘルスケアの在り方を探求します。アメリカを中心とした先進的な取り組みから学び、日本の文脈に適した新たなヘルスケアモデルの可能性を模索しています。
Ethnography(エスノグラフィ ※自然観察)
民族学や文化人類学で用いられてきた調査手法を活用し、医療・ヘルスケアサービスの利用実態をありのままに観察・記録します。この方法論により、表面的には見えにくい本質的な課題や機会を発見することができます。
このプロジェクトの特徴は、「解」を提供する場ではなく、参加者自らが学び、相互のやり取りを通じて未来へのヒントを導き出す場である点です。特定のステークホルダーのためではなく、医療・ヘルスケア関連のあらゆる関係者がフラットに未来への示唆を得られる環境を提供しています。
どんなことをやっているか
限定公開コンテンツ
プロジェクトでは、エスノグラフィの手法を用いて、例えばプライマリケアの先進国アメリカであれ、ばアメリカ在住の生活者が実際に医療・ヘルスケアサービスを利用する様子をアニメーションやインフォグラフィックとしてコンテンツ化しています。
「IT化」「生活者の視点」「サービスモデルの具現化」「ビジネスモデルの進化」という4つの観点からイノベーションを観察・理解できます。
参加者同士による知の拡大
魅力は、単なる情報提供にとどまらず、参加者間のナレッジエクスチェンジセッションを通じて新たなトピックが生まれ、共創コンテンツとして蓄積されていく点にあります。このオープンソース的なアプローチにより、医療・ヘルスケア関連情報の民主化が進み、多くの人がそれらの情報を活用することで新たな価値が創出されることを期待しています。
私は薬剤師でもあり、小売DXの専門家として本プロジェクトの審議員・エキスパートになっています。データとテクノロジーの活用支援を通じて得た知見を活かし、医療・ヘルスケア領域のサステナビリティという大きな課題に貢献できることを光栄に思います。