2015年10月12日のブログです。あまり講演メモをブログにはしないのですが、Proactiveになれたので。
2年経ち、『マシーンラーニング止まりの会社とディープラーニング活用できる会社の差が出る時代』がこれから来ると感じています。
ワークスアプリケーションズのセミナーにおいて、人工知能繋がりでGoogleX、Udacityのセバンスチアン・スラン(Sebastian Burkhard Thrun)氏のセッションがありまして、大いに刺激を受けたのでメモ書きをしておきます。ドイツ人なせいか聞き取りやすい英語でした。
スランはグーグルカー、グーグルグラス、血糖コンタクトを発明、開発したGoogleXの社長です。また以前はスタンフォード大学の教授でしたが、現在はUdacityを創設して人財の生涯教育に力を注いでいます。
テクノロジーの境界線をなくすためにグーグルxがある。
人口知能・AIについて
大学で人工知能と出会った。人を理解する最良の手段で、当時はシンギュラリティを誰も信じていなかった。
※シンギュラリティ Wikipediaより
技術的特異点は、「強い人工知能」や人間の知能増幅が可能となったとき出現する。フューチャリストらによれば、特異点の後では科学技術の進歩を支配するのは人類ではなく強い人工知能やポストヒューマンであり、従ってこれまでの人類の傾向に基づいた人類技術の進歩予測は通用しなくなると考えられている。
AIが発達すれば繰り返しの作業を人がすることはなくなるし、ミスもなくなる。
産業革命で人が種を蒔かなくなったのと同じ。すでにサンフランシスコでは悪天候時の着陸には自動操縦が義務付けられている。天気が良い時しか人間に許可していない。
Udasity設立の動機としては、低価格で教育を提供したいと思った。
AIが普及すると従来人がしていた仕事を賄うので、それらの仕事をする人々は他の仕事をすることになる。AIが発達するなかで人にしか出来ない仕事ができるようにするために教育を行っている。スタンフォード教授でもあったが保障された(一度教授になるとズッと教授)仕事が好きではないので4年前にやめた。
未来は常に変化している。教育は一回受けて終わりではダメ。生涯学習を提供する場に大学はならなくてはならない。常に教育をし、先端技術を教えていかないと活躍できない。
そのための解決策を提示したいと考えている。
UVERのような仕組みやAI発達で、皆仕事を固定しなくても毎日やりたい仕事をできるようになっていく。
AT&T との協業をしている。AT&Tが持つ無料の教育制度を利用。
Googleにいるだけでは成長できないので教育が重要
革新的と言われるグーグルでも、10-15年勤めていると、社員のスキルセットが古くなる。
海外2年留学でMBAをとるということでなく、オンデマンドで必要な最新の教育をミニMBAで学ぶという動きにしていかなければ。
人間が長寿化し、AIが発達する世界では生涯学習することが大事。
車は人よりも賢くなる
こう言うと抵抗をうけるが、車は人よりも賢くなれる。
一人の人間の運転経験、学びは横展開できない。AIは知識、経験を横展開できる。なぜならシステムが学ぶから、しかも速い。
車が運転するほうが安全な時代
5年以内に車が運転する方が安全なことが実証される。
横展開とスピードが鍵。
また、自動運転カーは駐車場がいらない。
車は97%の時間を駐車場に止まっている。
横展開すれば車の台数を減らせる。
グーグルグラスも同様に全ての情報の横展開をすることで革新が起こる製品。あらゆることを記録し、分析することで革新が起こる。
皮膚ガンの診断精度はiPhone上のAI診断アプリが名医を上回った。どの医者も名医になれる。また、皮膚ガン問題点は診察を受けないこと。自宅でチェックできれば診察に行かず亡くなる人も少なくなる。
シンギュラリティによって、あらゆる国の政府は選択を迫られる。
そして良い意味で止められない。
テクノロジーは古いもののレプリカではなく、効率性を上げるもの。
飛行機は鳥の延長線上にはない。
AIは愛すべきもの。人の脳を進化させ、知識を富ませてくれるもの。
Google brain
全てのデータを見て、多くのデータを解析する
ディープラーニングがインテリジェンスを開発する。
マシーンラーニング止まりの会社とディープラーニング活用できる会社の差が出る時代が来る。
ビジネスパーソンが意識しておくべきこと
- 人工知能はきている。リアルである。
- 可能性をオープンに捉えて受け止めてほしい。
- 昔の仕事のやり方が変わるのは間違いない。取引先も刻一刻と違う相手になる。常に最先端にいないとついていけなくなる。
- イノベーションに投資しないといけない。トップマネジメントに伺ってケンケンガクガクしていては進まない。速く小さく始めれば良い。