ドラッグストアがタバコの店頭販売をやめた後に起きたこと

時々、元マラソン選手である有森さんの言葉を思い出します。

有森さんの言葉

一生懸命頑張っていると、いろいろな人がいろいろなチャンスをくれます。でも、一生懸命頑張らない人には何もチャンスは来ません。

会社員時代、前者が増えて後者がいなくなると良いと思い、自部署にとらわれないことを提案したりしていました。
一例として、昔、勤務時間内の喫煙ルール明文化を提案しました。

大手ドラッグストア企業が煙草の店頭販売をやめた後に起きたこと

前職時代の2010年前後、世界2位のドラッグストアCVSがヘルスケアを商売としているのだからタバコの店頭販売をやめるというニュースを聞いて、管理コストも含めた収益影響と広報効果を試算して経営陣に提案しました。数年後に日本の大手ドラッグストアとしては初めてタバコの販売をやめることになりました。

しかしながら、喫煙率は非常に高く、事務所に至っては仕事中に抜け出して、ビルの別階で喫煙をするものが絶えない状況が続いていたために、勤務時間内の喫煙ルール明文化を提案した経緯です。

当時、表でも陰でも悪口を言われるようになりました。

このくらいはイイだろう、残業代つかない人はイイだろう。ちょっとした妥協のつもりが、on,offのメリハリを失い人の成長を阻むこともあると考えています。
サラリーマンは余計なことはしないで、無難に過ごした方が得なことが多いことはわかってます。
しかし、明日生きてるかもわからないのだから、やるべきことはやり切らないとならないという考えは当時も今も変わりません。

悪いことは陰口をたたかれたりするくらいですが、良いことはたくさんありました。

こういう余計なことをするやつというイメージが浸透したおかげか、フワッとした案件の多くは私に回ってくる状態となり、インプット・アウトプットが充実した会社員生活でした。

何事も全力を尽くしている人か、会社にいる間をしのげれば良いやと人に見つからないように流している人か、結果に差がつくわけです。

後日譚

その後、私が立てたマーケティング戦略提案を元に統合マーケティングを実現する部署が担当することになりました。
統合マーケティング部でグループWEBサイトの統括もすることとなり、お客様向けサイトのリニューアル時には最初に目に飛び込むバナーに「タバコやめました」というクリエイティブとリンク先の禁煙コンテンツを作成し、CVSヘルスと同様の取り組みをする日本唯一のドラッグストアとなりました。

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