Westburyから東南東に11kmほどのところにある LevittownにWalmart IRLを見に行きました。
Walmart Neighborhood Market
Walmart Neighborhood Marketは3,570店舗以上ある主要業態のWalmart Supercenterよりも小型の1,100坪業態です。高成長で出店を加速して、現在700店舗近くあります。また、6-8年?前に実験していた各種小型店は基本的に閉鎖していますので、Walmartの中では小型業態ということになります。
Walmartを核とした近接型ショッピングセンターですので、異業種が同居しています。ここにもULTA BEAUTYがありました。
Levittownの店舗は、IRL(Intelligent Retail Lab)という各種センサーとAIを活用した実験店舗という位置付けです。
IRLの今
天井には、所狭しとRGBカメラ・ステレオカメラ・RFIDリーダーなどが設置されていますので、知らずに初見の人はギョッとするかもしれません。オープン当初はかなりの告知をしていたとのことですが、現在はそれほど実験店であることを店頭で強調していませんでした。
カメラやセンサーはたくさんついていますが、Amazon Goのように決済を自動化する目的ではなくて、あくまでも売場品質と作業効率の向上が目的ですので、来店客の立場での影響はほとんどありません。
サーバールーム前のサイネージ説明も止まっていました。
新しい取り組み
通常のレジの横に初めて見るハードがありました。
どうやらセルフレジのようなので、試してみました。以下2点から画像認識スキャン型セルフレジの実験中と推測します。
1.載せた商品の重量を測定(表示も)していること
2.防犯用以外が目的と考えられるカメラが台の真上にあること
バーコードスキャンではなく、画像認識で商品の特定をするためには大量の学習データが必要です。生鮮品鮮度管理AIのEDENで100万枚以上の画像を用意して学習させたWalmartですので、やりそうなことです。現在はありふれたバーコードスキャン型セルフレジとしたの作動ですが、これを実店舗導入することで学習データの答え合わせをしているのではないかと考えられます。
Home Depot
Home Depotは世界最大のホームセンターで、以前このブログで書いたように店舗数を増やすのではなく、デジタル投資で成長し続けている企業です。
現在の売上高は年商140.06billions(1$145円換算で20.3兆円)にまで成長しています。2020年から2021年の間に店舗数が1.0%しか増えなかったのに、売上高は15.1%成長しています。
店内の様子は相変わらずです。
日本のホームセンターよりもはるかにプロユースに寄っています。
以前から強化していたカーブサイドピックアップを含めたBOPISが成長を大きく支えている様子は駐車場からも伺えました。