2024年にやったメイン(コンサルティング)以外の仕事や出来事で大きなものだけまとめます。
felo(生成AI)でまとめると下図になります。
1月
鳥取県庁様主催 小売業の課題解決 DXワークショップ
ワークショップそのものもですし、久しぶりの鳥取県で小売視察をして刺激を受けました。
流通経済研究所で講演
「ドラッグストアとDX」というテーマでドラッグストア研究会の方向けに講演しました。
東京農工大大学院MOTの講義
神奈川大学中見准教授のご依頼で、良い機会なので、前からまとめようと思っていた「小売業のマーケティングとマーチャンダイジング」について整理してから話しました。
Safieインタビュー記事の月刊マーチャンダイジング連動
前年末に「調剤薬局のデジタイゼーション・DXの現状と展望」について話しました。
月刊マーチャンダイジングにも抜粋+コメント記事載りました。
2月
JPM(一般社団法人日本プロモーショナル・マーケティング協会) 小売業5.0時代のリテールメディアとは
リテールメディア時代にむけプロモーション業界が取り組むべきことについて講演と質疑応答しました。
京都 学芸出版社での打ち合わせ
企画開始(2021年)から4年目に突入した書籍執筆「図解 商空間とビジネスのデザイン(仮)」をエンジンかける目的で初めてお伺いして、共著者の西倉さんと打ち合わせしました。2025年中に出版予定です。
3月
オムニチャネルデイ2024
リーダーを務める日本オムニチャネル協会が昨年に引き続き、虎ノ門ヒルズにてリアルカンファレンスを開催しました。600名規模でジャパネットたかた創業者 高田 明 氏が登壇される 貴重な機会でした。
私は高田 明氏講演直後の日本マイクロソフト「AI×人間の頭脳で創るビジネスの世界」のモデレーターを担当しました。
リテールテック特別カンファレンス基調講演
リテールDXで悩むのが、顧客満足(CX)を高めて売上・利益を増やすのか、それとも社内のオペレーション改善をして経費・コストを下げて従業員体験(EX)を上げるのか。本来は両立出来たら一番良いはずです。店舗業務でも一番の人時を使うレジ業務のDXを取り上げて、CXとEXを共に改善する事が出来ないのか、国内外の事例を挙げながら盟友逸見さんとディスカッションしました。
「人手不足と経費削減を両立するには?顧客の不満と作業人時が多いレジのDX」
AIについて1 GPT4からClaude中心に
GPT4がやたら重くて不調でClaude3。まだ無料版しかない頃ですが、十分優秀でした。
4月
日経クロストレンド「【1週間で分かるマーケ講座】オムニチャネル時代の流通戦略」
【1週間で分かるマーケ講座】オムニチャネル時代の流通戦略ということで5本書きました。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00979/
4月最終週はコラム公開モリモリの週でした。
・日経クロストレンド連載 オムニチャネル時代の流通戦略5本
・NewsPicks インタビュー記事ドラッグストアについて2本
・ITmediaビジネス連載 がっかりしないDX「待ち時間の解消だけではない、レジなし店舗「Amazon Go」の真の狙いとは?」
の計8本多分3万5千文字くらい。
5月
北海道出張
サツドラ本社訪問を主目的に、某社物流センター視察と店舗視察をしました。
「近未来の売り場を語らう」
ー 小売・メーカーの共創とデータ活用 ー
顧問先のゴウリカマーケティング主催ウェビナー。昼休みに生でやるというのは初めて?でした。
6月
AIについて2 Claude3.5sonnet 10分でゲーム制作 1日で業務アプリ完成
38年前に「MSX用に作ったMS-BASICのゲームをブラウザで遊べるようにして」というプロンプトから始まって、追加で10分ほどあれこれして当時より数倍ゲーム性が高いものを作りました。
https://note.com/ngunji/n/nc40b49403307
↓ゲームは下のリンクで遊べます。
https://retaildx.net/browser-invaders-game.html
なお、この頃から業務アプリもAIで自分で作るようになりました。
7月
店舗・EC DXPO
本当に役に立つ店舗DXのすすめ ~顧客理解を深め、業務効率化を推進するには~」ということで本年2回目のビッグサイトで話しました。
日経プレミアム・カンファレンス_次世代リテールとは何か?国内外の事例から考える
3月のリテールテックでの逸見さんとの対談形式が好評だったそうで、事例を元に次世代リテールについて語りました。リアル会場のみ定員280名のイベントはコロナ禍前は珍しくなかったですが、今は珍しくなりました。
8月
メイン仕事に少し空きが出たので、以前から依頼されていた研究の仕事(有償)に注力しました。詳細は書けませんが関連して出張が多くなりました。
10年ぶりにドラッグストアショーにも行きました。
9月
北九州・福岡出張
クライアントの社員2名をお連れしつつ、北九州から佐賀までストアコンパリゾンをしました。分析してビジネス戦略を構造化するまでが仕事です。
一人になった最終日は視察の続きと嘉穂無線ホールディングス株式会社(ホームセンター グッデイ運営企業)にお邪魔して柳瀬社長と雑談をしました。
生活総合組合寄稿
「顧客体験の革新が小売業DXの本質─データとデジタル技術を活用した顧客理解が業績を左右する時代へ─」というタイトルで寄稿しました。
公益財団法人 生活総合研究所様からのご依頼で寄稿しました。内容はJ-STAGEにも掲載されております。
OHK(岡山放送)TVコメント
岡山放送のアナウンサーさんからZOOM取材受けて少しセルフレジについてコメントしました。
10月
「リテール、メーカーのデータ活用を考える」キックオフウェビナー
リテールアジェンダ(11/11,12)のテーマが「Data to Impactful Actions」ということで、サントリー 中村 直人 さんと「リテール、メーカーのデータ活用を考える」キックオフウェビナーを即興でやりました。
https://agenda-note.com/conference/detail/id=6216
ハピコムグループ研修講師
イオングループの薬剤師、店長他向けにドラッグストア・薬局の業績を上げるための…というテーマで、幕張と梅田で話しました。
AIについて3 思考するAIの時代に
GPTのo1previewが使えるようになりました。o1は内部で思考ステップ→自己改善→最終回答というステップを踏む考えるIQ120と言われる生成AI。4oでうまくアウトプットでないときは役立ちます。調べる機能はないので、Perplexityで調べてo1に聞く使い方をしています。
インド視察
2024年一番の刺激を受けた視察でした。
11月
リテールアジェンダ2024
キーノートとクロージングで登壇しました。
SBS物流センター視察
物流業界の超大手SBSさんのロボットを含めて最適化されたセンターをオムニチャネル協会ロジスティック分科会に同行して視察しました。コロナ禍後の大型物流センター視察は初めてでした。
毎日新聞取材記事
「レジに詳しい人」取材系でした。
誌面をAIに要約させると、以下の通り
セルフレジの種類と導入状況
フルセルフレジ(商品登録から決済まで客が実施)
導入率は31%。
セミセルフレジ(決済のみ客が実施)
導入率は78%。
利用者の反応
セミセルフレジは、ほとんどの利用客が「負担に感じない」と答えている。
フルセルフレジは、多くの利用客が「使いにくい」と感じている。
フルセルフレジの問題点
商品登録作業が複雑(会員カード、商品スキャン、年齢確認など)
決済方法が多すぎる(現金、カード、電子マネー、多数のスマホ決済など)
日本の決済事情
インドではUPIという統一決済プラットフォームが普及しており、米国は現金かカードが中心で比較的シンプルな状況にある。
一方、日本は政府が低関与であるためスマホ決済サービスが乱立し、決済手段の選択肢が多いという特徴がある。
小売企業側の課題と解決策
「全方位」的なサービス提供がシステムを複雑化させる要因になっている。
そのため、決済機能を絞り込み(現金・カード決済のみなど)、運営方式をシンプルにする方法が有効と考えられる。
コスモス薬品やロピアなど、決済手段を厳選した形態をとるのも一つの手段。
結論
地域の実情に合わせたセルフレジ機能の絞り込みと、運営方式のシンプル化が、今後の小売業における生き残りの重要な鍵となる。
グアム出張
調査系の仕事を依頼されて、クライアント社員4名と行きました。
仕事を除外すると、左ハンドル、右側通行の良い練習になりました。
タモンビーチ
12月
AIについて4 RAGとMCP
RAG(AIがテキストを生成する際に、関連する情報を自身のデータベース等から検索し、情報を活用して回答を作る仕組み)を使ってのクライアントワークは時々やっています。
ClaudeのMCP設定をChatGPTキャンバス機能で調べると同時にやり方をドキュメント化しています。
MCP(Model Context Protocol)は、AIが必要な情報に簡単にアクセスできるようにするための標準的な仕組みです。USB-Cがさまざまな機器を接続する共通の端子であるように、MCPはAIモデルとデータやツールをつなぐための共通規格です。
これにより、AIは最新情報やツールと簡単につながり、柔軟に使えるようになります。要は自分のPCにあるファイルやCloudドライブを操作したりできるわけです。
一度設定すると便利だと思いますが、それなりに開始のハードルがあるので、GPTでプログラムや文章を作るのに便利なキャンバスという機能を使って編集しながら進めています。しかし、GPTは勝手に関係ない箇所も変更してしますので、Claudeで作業するか検討中のまま年を越します。
月3万円のo1proも時間できたら課金して使いますが、優先ではないです。
まとめ
2024年を振り返ると、国内ではDXワークショップやレジ改革の議論が注目を浴びて機会をもらいました。海外ではインドやグアムといった多様なマーケットを直接体験し、AI活用ではGPTからClaudeまで幅広い生成モデルに触れたことで、非常に多角的な視野を得る一年となりました。
2025年には共著の書籍『図解 商空間とビジネスのデザイン(仮)』の出版に向けて、さらに研究や現場検証を深め、小売業のDXとビジネスの未来を一歩先へ進めるべく注力してまいります。