インドネシアのドラッグストアランキングTOP5|Kimia Farma・K-24・Guardian・Watsons・Century
この記事の要点|インドネシアドラッグストアTOP3はこれだ
インドネシアの薬局・ドラッグストア市場を店舗数で見ると、上位3社は次の通りです。
- Kimia Farma Apotek — 1,232店超、国営最大の薬局チェーン
- Apotek K-24 — 780店、29州156都市、フランチャイズ最大手
- Century Healthcare — 400店超、薬局+H&Bハイブリッド
順位の根拠は店舗数です。
売上規模では各社の開示範囲が異なるため、店舗数を主軸に、判明する売上情報を併記します。
H&Bビューティ寄りの業態を含めると、Guardian Indonesia(約335店)とWatsons Indonesia(175店超)が4・5位に入ります。
本記事では薬局チェーンとH&Bチェーンを同じTOP5表で扱い、各社の業態区分を明示します。
インドネシアの「ドラッグストア」は薬局チェーンとH&Bの二層構造
インドネシアの「ドラッグストア」を一括ランキングで見ると市場の実態を誤読します。
インドネシア市場は、医薬品中心の薬局チェーン(Apotek)と、化粧品中心のH&Bチェーンが並存する二層構造です。
- 薬局型(Apotek):Kimia Farma、Apotek K-24、Century Healthcare。処方薬・OTC・薬剤師相談が中心
- H&B型:Guardian Indonesia、Watsons Indonesia。化粧品、スキンケア、健康食品、パーソナルケアが中心でGuardian、Watsonsのように風邪薬、胃腸薬、外用薬等のOTCをも揃える日本の都市型ドラッグストア同様の店舗。これらはセフォラやEC連携したBeauty haul,Sociollaのようなビューティ専門店が競合になります。

sociolla 2026年6月撮影

Beauty haul 2026年6月撮影
日本のドラッグストア(調剤+OTC医薬品+H&B+日用最寄り品の総合業態)と比べると、インドネシアではApotekとH&Bが制度・売場ともに分かれている点が特徴です。本記事では両業態を横断して比較し、店舗網と業態の違いを整理します。
インドネシアドラッグストア TOP5 ランキング一覧表
| 順位 | 企業名 | 親会社・運営 | 業態区分 | 店舗数 | 業態特徴 | DX施策 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Kimia Farma Apotek | PT Kimia Farma(国営BUMN) | 薬局(Apotek) | 1,232店超 | 国営最大、全国網、e-prescription | KF Mobile、ロイヤリティ、e処方箋 |
| 2 | Apotek K-24 | PT K-24 Indonesia | 薬局(Apotek) | 780店、156都市29州 | 24時間営業フランチャイズ | Dokter Siaga Online、24時間テレメディシン |
| 3 | Century Healthcare | PT Century Franchisindo Utama | 薬局+H&Bハイブリッド | 400店超 | 都市部モール立地、H&B寄り | Century Marketplace、会員プログラム |
| 4 | Guardian Indonesia | PT DFI Retail Nusantara Tbk | H&B | 約335店 | 美容・化粧品50%、若年層・女性主軸 | Product Trending Zone、AR体験 |
| 5 | Watsons Indonesia | AS Watson Group | H&B | 175店超 | グローバルH&B、HDE配送 | Watsons App、Club会員200万人、G9コンセプト |
注:店舗数は各社公式発表、AFI、ASEAN小売報道(2024〜2025年)に基づきます。
為替は1IDR=約0.0096円(1万IDR=約96円)を概算目安としています。
インドネシアのドラッグストア・薬局市場概況
市場規模
インドネシアの医薬品小売市場(薬局リテール市場)は、2024年時点で約108億米ドル規模と推計されています。[1]
人口2億7,000万人超、中間層の拡大、健康意識の上昇、ジャカルタ・スラバヤ・バンドンなど主要都市での所得増加が成長を支えています。
チェーン薬局は2024年時点で同市場の約40%シェアを持ち、独立薬局からの集約が進んでいます。
Kimia Farma、Apotek K-24、Century、Watsons、Guardianの上位5社合計で、薬局リテール売上の約10%を占めるとされます。[1:1]
二層構造の背景
インドネシアでは、医薬品販売は薬剤師が常駐するApotek(薬局)で行うのが原則です。
処方薬、Schedule G(処方箋必須)、Schedule W(薬剤師管理)の販売は、Apotekに限定されます。
一方、H&B業態(Guardian、Watsons)は、医薬品の取扱範囲が限定的で、化粧品・サプリ・パーソナルケアを中心に展開します。
このため、薬局チェーンとH&Bチェーンは制度上・売場上ともに分かれており、日本のドラッグストアのような「医薬品+H&B+食品」のワンストップ業態は限定的です。
DX施策の競争軸
インドネシア市場では、次の3つがDX競争軸になっています。
- e-prescription(電子処方箋)の本格運用
- 24時間テレメディシンと薬局配送の統合
- ロイヤリティアプリ・会員データの活用
特に、Kimia FarmaとK-24は薬剤師×医療接点でのDXを進め、GuardianとWatsonsはSNS・AR・若年層エンゲージメントで差別化しています。
規制環境|BPOMとApotek制度
BPOM(Badan POM)
BPOMはインドネシアの医薬品・食品監督機関です。
医薬品分類(Bebas、Bebas Terbatas、Keras、Psikotropika、Narkotika)、薬局営業許可、e処方、医薬品輸入・製造を管轄します。
Apotek運営要件
Apotek(薬局)の運営には、薬剤師責任者(Apoteker Pengelola Apotek、APA)の常駐、施設要件、調剤記録、流通管理が必要です。
チェーン薬局も独立薬局も基本的な要件は同じですが、チェーンは複数店舗でAPAを配置するため、薬剤師採用が成長の制約条件になります。
e処方とテレメディシン
2020年以降のCOVID-19パンデミックを受け、インドネシアでもテレメディシンとe処方の普及が進みました。
KlikDokter、Halodoc、Alodokterなどのテレメディシンプラットフォームと薬局チェーンの連携が広がり、Apotek K-24のDokter Siaga Online、Kimia FarmaのKF Mobileなど、薬局側からのDX対応も加速しています。
第1位:Kimia Farma Apotek
Kimia Farma Apotekは、インドネシア国営薬局チェーンとして最大規模を持つ企業です。
親会社のPT Kimia Farmaは1817年創業の老舗製薬企業で、現在は国営企業(BUMN)として医薬品製造、卸、小売、診療所、ラボを垂直統合運営しています。
店舗網
2024年時点でKimia Farma Apotekは全国に1,232店超を展開しています。[2]
ジャカルタ、スラバヤ、メダン、バンドン、デンパサールなど主要都市から、地方の中核都市まで広く分散展開しています。
国営企業としての強みは、僻地・離島・地方部での店舗展開です。
民間チェーンが採算上開設しにくい地域でも、公衆衛生インフラとしてApotekを維持できる点が、Kimia Farmaの独自ポジションです。
業態
Kimia Farmaは「薬局+診療所+ラボ+健康相談」の医療接点型業態を志向しています。
2025年のHealthcare Innovation Leaders Jakartaフォーラムでは、Kimia Farma Apotekは「手頃な医薬品アクセスの提供」をコミットメントとして打ち出しました。[3]
商品構成は、処方薬、ジェネリック、OTC、ビタミン、サプリメント、医療消耗品が中心で、化粧品の比重はGuardianやWatsonsより低い構造です。
DX
Kimia FarmaはKF Mobileアプリ、e処方、配送、会員ロイヤリティプログラムを展開しています。
診療所Klinik Kimia Farmaとの連携、テレメディシンプラットフォームとの提携も進めています。

kimia farma apotek pharmacy 2026年6月撮影
売上規模
Kimia Farma Apotek単体の最新売上は継続開示が限定的です。
親会社PT Kimia Farma Tbk(KAEF.JK)はインドネシア証券取引所に上場しており、グループ連結ベースでの売上は確認できますが、Apotekセグメント単体の数値は変動が大きいため、本記事では「店舗数1,232店」を主軸の指標とします。
第2位:Apotek K-24
Apotek K-24は、2002年設立のフランチャイズ型薬局チェーンです。
創業以来、「24時間営業」「正規医薬品」「全店薬剤師常駐」をブランドメッセージとして掲げ、フランチャイズ展開で急成長してきました。
店舗網
2024年10月時点でApotek K-24は750店超、156都市29州に展開し、2024年末で780店規模に達しました。[4]
2025年目標は890店、2026年目標は1,000店です。
2024年10月27日には、ジョグジャカルタ・中部ジャワ・東部ジャワ・西部ジャワ・ジャカルタ首都圏・ランプン・バンカブリトゥン諸島・バンテン・南部スマトラの9州で同時に40店をオープンしました。
この同時出店イベントは、フランチャイズチェーンとしての出店力を象徴しています。
業態
Apotek K-24の特徴は3つです。
- 24時間営業:夜間・休日・救急時のアクセスを確保
- 全店薬剤師常駐:規制要件を上回る配置
- フランチャイズ:地域パートナーが運営することで地域密着性を確保
商品構成は処方薬、ジェネリック、OTC、サプリメントが中心で、Kimia Farmaと同じく医薬品比重が高い業態です。
DX施策
Apotek K-24は「Dokter Siaga Online」というテレメディシンサービスを提供しています。
24時間オンライン医師相談、処方箋発行、薬局受取・配送を組み合わせ、24時間営業の物理店舗とデジタル接点を統合しています。
2024年にはIndonesia Franchise of the Year 2024、Best Service Award 2024をインドネシアフランチャイズ協会(AFI)から受賞しました。[5]
フランチャイズビジネスとしての標準化、品質管理、ITシステム、店舗運営支援が高く評価されています。
投資規模
K-24のフランチャイズ加盟には約12億ルピア(約1,150万円)の初期投資が必要とされています。
これは比較的高水準ですが、地域医療インフラとしての安定収益が見込めるため、医療従事者や地域実業家からの応募が続いています。
第3位:Century Healthcare
Century Healthcareは、PT Century Franchisindo Utamaが運営する薬局+H&Bハイブリッドチェーンです。
全国に400店超を展開しています。[6]
業態
Centuryは、薬剤師常駐の薬局機能と、化粧品・サプリ・パーソナルケアのH&B機能を組み合わせた業態です。
ジャカルタの主要モール(Grand Indonesia、Pacific Place、Plaza Indonesia等)から地方都市まで、生活動線に沿った出店を進めています。
商品構成はOTC、ビタミン、サプリ、スキンケア、ベビーケア、医療機器が幅広く、Apotek K-24やKimia Farmaよりも美容・健康関連の比重が高い設計です。
DX
Century Marketplaceというオンラインプラットフォームを運営しており、医薬品・H&B商品のオンライン購入、配送、店舗受取に対応しています。
750超のクライアント・パートナーとのネットワークを持ち、企業向け健康サービス、保険連携でも存在感を高めています。
位置づけ
Centuryは、薬局型のKimia FarmaやK-24よりも美容・健康寄りで、H&B型のGuardianやWatsonsよりも医薬品比重が高いポジションを取っています。
インドネシアの「薬局×H&B」のハイブリッド業態を代表する企業として、業態区分の境界に位置します。
第4位:Guardian Indonesia
Guardian Indonesiaは、香港系DFI Retailグループ傘下のH&Bチェーンです。
親会社は2024年12月にPT Hero Supermarket Tbk からPT DFI Retail Nusantara Tbkに社名変更しました。[7]
店舗網
Guardian Indonesiaは2023年末で約335店、現在も主要都市のモールを中心に展開しています。
2024年4月、親会社はHero Supermarketブランドおよびスーパーマーケット事業をKurnia familyに1,350億ルピアで売却し、Guardian事業とIKEA事業に経営資源を集中させる戦略転換を行いました。[7:1]
業績
Hero Group(親会社)の2023年売上は約5.1兆ルピア(約490億円)でした。[8]
2024年にスーパーマーケット事業を切り離した後、グループ売上の主軸はGuardianとIKEAになっています。
商品構成
Guardian Indonesiaの商品構成は次の通りです。
- 美容・化粧品(メイク、スキンケア):売上の約50%
- 健康関連(OTC、サプリ):約20%
- 日用雑貨(ヘアケア、ボディケア):約25-30%
- 食品(健康志向スナック、飲料):数%未満
このように美容比重が高く、日本のドラッグストアより韓国Olive Young型のH&B業態に近い構造です。
若年層、女性、SNS世代をターゲットにしたマーチャンダイジングが特徴です。

guardian 2026年6月撮影
DX
Guardianは2022年に「Product Trending Zone」を導入し、SNSで話題の商品をピンク色の専用棚に集めて陳列する企画を展開しました。
この施策はSNS累計7,000万インプレッション、2,000万デジタルリーチを獲得し、トレンド商品の売上は二桁成長を達成しました。
2024年以降はAR技術を活用した店頭体験の強化、デジタルOOH、TikTok連動企画を進めています。
若年層エンゲージメントの強さで、Watsonsと並ぶインドネシアH&B市場の代表企業です。
第5位:Watsons Indonesia
Watsons Indonesiaは、AS Watson Group傘下のH&Bチェーンです。
インドネシアでは175店超、Watsons Club会員は2百万人に達しています。[9]
店舗網
ジャカルタ、スラバヤ、メダン、マカッサル、サマリンダ、デンパサールなど全国主要都市に展開しています。
2024年にはHome Delivery Express(HDE)サービスをメダン、マカッサル、サマリンダに拡大し、配送カバレッジを地方都市へ広げました。
ジャカルタのPondok Indah Mall 2には、新コンセプト店舗「G9」をオープン。プレミアム体験型ストアとして、Guardianとの差別化を進めています。
業績・受賞
2024年にはHarmoni Awardsの「Health and Beauty Retail of the Year 2024」、2025年にはIndonesia WOW Brand Award 2025(Beauty and Personal Care Store部門)を受賞しました。[9:1]
インドネシアH&B市場におけるブランド認知の高さが評価されています。
DX
Watsons Indonesiaは、Watsons Appによる会員、ポイント、クーポン、ECを統合運用しています。
グローバルAS Watson共通のO+O(Offline + Online)戦略のもと、店舗、アプリ、EC、配送を一体化したオムニチャネル運営を進めています。
韓国のOlive Youngや台湾Watsonsとの比較では、インドネシアWatsonsはまだ店舗数で劣りますが、Club会員200万人の基盤をベースにLTV最大化を進める段階にあります。

Watosons 2026年6月撮影
インドネシアのドラッグストアDX動向
1. テレメディシン×薬局配送の統合
Halodoc、KlikDokter、Alodokterなどのテレメディシンプラットフォームと、Kimia Farma・K-24・Centuryの薬局チェーンの連携が進んでいます。
オンライン診療→電子処方→薬局配送、または薬局店頭での処方薬受取というフローが標準化しつつあります。
特にApotek K-24のDokter Siaga Onlineは、24時間営業の物理店舗と組み合わせることで、夜間・休日の医療アクセスを補完しています。
2. ロイヤリティとSNS連動
WatsonsのClub会員200万人、Guardianのトレンドゾーン施策、Centuryのオンラインプラットフォームは、いずれも会員データ×SNSでLTVを高める方向です。
インドネシアは若年層人口が多く、TikTok・Instagram・Shopeeでの購買行動が定着しているため、ドラッグストアアプリ単体ではなく、外部SNSとの連動が成長の鍵です。
3. 国営薬局のDX
Kimia Farmaは、国営企業として地方・僻地のApotek運営を担っており、デジタル化は民間チェーンより遅れる傾向がありました。
2025年のHealthcare Innovation Leaders Jakartaフォーラムなどを通じて、e処方、KF Mobile、診療所Klinik Kimia Farmaとの連携を強化しています。
4. インドネシア薬局市場の独自性
インドネシア薬局DXは、米国CVS型の保険連動でも、中国阿里健康型のECプラットフォーム型でもありません。
特徴は、テレメディシン・配送・SNS・モール立地・フランチャイズの組み合わせです。
ASEAN薬局DX全体の中では、ベトナムのLong Châuと並んで、急成長フランチャイズ/チェーン型薬局DXの代表例として注目されます。
日本企業への示唆
1. 業態区分を明確に分けて見る
インドネシア市場では、薬局(Apotek)とH&Bが制度上・売場上ともに分かれています。
日本のドラッグストアモデルをそのまま持ち込むのではなく、Apotekに薬剤師ノウハウ・調剤DXを提供するか、H&Bに化粧品・サプリブランドを供給するか、参入軸を明確に分ける必要があります。
2. フランチャイズモデルは選択肢になる
Apotek K-24のフランチャイズ標準化は、ベトナム・タイ・フィリピンなど他のASEAN市場でも応用可能なモデルです。
日本の調剤チェーン、薬局グループがアジア展開を考える場合、直営ではなくフランチャイズ・パートナー連携が現実的です。
3. テレメディシンとの提携が前提
インドネシアでは、テレメディシンプラットフォーム(Halodoc、KlikDokterなど)との連携なしに薬局DXは成立しません。
日本企業も、店舗単独ではなく、医療プラットフォーム、保険、配送、SNSと束ねる発想が必要です。
4. 化粧品・サプリは Guardian / Watsons 経由が現実的
日本のスキンケア、ベビーケア、サプリメントブランドのインドネシア展開では、Guardian、Watsons、Centuryの棚アクセスが重要です。
特にGuardianは若年層・SNS連動の販促力が強く、トレンド商品の売り場形成では最有力パートナーになります。
化粧品に関しては、EC連携したBeauty haul,Sociollaのようなビューティ専門店がSNSとの相性もよくファンを獲得できるなら人気を獲得する可能性もあります。
店舗数の圧倒的なミニマートであるalfamart,indomaretの棚に入れば、リーチは桁違いになりますが、サイズ・単価の点で専用商品を開発する必要がでてきます。
5. ハラル認証と表示対応
インドネシアは世界最大のムスリム人口を持つ国です。
医薬品・化粧品・健康食品の販売では、ハラル認証(MUI)、成分表示、宗教的配慮が日本では想像も使いないほどに問われます。
オールハラル対応の店もあるほどなので、進出時は、ハラル対応を商品設計の前提に組み込む必要があります。
よくある質問(FAQ)
Q1. インドネシア最大の薬局チェーンはどこですか?
Kimia Farma Apotekです。1,232店超を展開する国営最大の薬局チェーンで、地方・離島も含めた広い店舗網を持ちます。
Q2. インドネシアのドラッグストアTOP3は?
店舗数基準では、Kimia Farma Apotek、Apotek K-24、Century Healthcareの3社です。H&Bを含めると、Guardian Indonesia、Watsons Indonesiaが4・5位に入ります。
Q3. Apotek K-24のフランチャイズ加盟費は?
公表されている水準では、初期投資が約12億ルピア(約1,150万円)程度とされています。物件、内装、薬剤師、医薬品仕入、ITシステム、ブランドライセンスが含まれます。
Q4. インドネシアでGuardian・Watsonsは薬を売れますか?
H&B業態のため、処方薬や処方箋必須医薬品(Schedule G)は扱えません。OTC、ビタミン、サプリ、医療消耗品が販売対象です。処方薬を扱うにはApotek(薬局)ライセンスが必要です。
Q5. インドネシアの薬局市場規模は?
医薬品小売市場は2024年時点で約108億米ドル規模と推計されています。チェーン薬局が市場の約40%シェアを持ち、独立薬局からチェーン薬局への集約が進んでいます。
Q6. インドネシアに進出している日本のドラッグストアは?
公開情報ベースでは、日本の大手ドラッグストアによる本格的な直営店舗展開は限定的です。日本ブランドの化粧品・サプリ・ベビー用品は、Guardian、Watsons、Centuryの棚を通じて流通しています。
Q7. インドネシアではテレメディシン・薬局配送が普及していますか?
普及しています。Halodoc、KlikDokter、Alodokterなどのテレメディシンプラットフォームと薬局チェーンの連携が進み、Apotek K-24のDokter Siaga Onlineなど自社サービスも展開されています。
まとめ
インドネシアのドラッグストア市場は、薬局型(Apotek)とH&B型が並存する二層構造です。
店舗数では、Kimia Farma 1,232店、K-24 780店、Century 400店超、Guardian 335店規模、Watsons 175店という順位になります。
市場規模は約108億米ドル(2024年)で、チェーン薬局が市場の40%シェアを持ちます。
成長軸は、テレメディシン×薬局配送、フランチャイズ展開、SNS×H&B、ロイヤリティアプリの4つです。
日本企業がインドネシア市場を見る場合、業態区分(薬局かH&Bか)を明確に分けたうえで、商品供給、フランチャイズ提携、テレメディシン連携、ハラル対応を組み合わせた進出設計が現実的です。
ASEAN薬局DXの中でも、急成長と多様性を兼ね備えた重要市場として、引き続き注目されます。
出典
関連リンク
- 関連:ベトナム薬局チェーン店舗数ランキングTOP5|Long Châu首位
- 関連:タイのドラッグストア店舗数ランキングTOP5|Watsons・Boots・マツキヨ
- 関連:インド薬局ランキングTOP5|Apollo Pharmacy・MedPlus・Tata 1mg
- 関連:韓国ドラッグストアランキングTOP5|Olive Young一強の理由
- 関連:台湾ドラッグストアランキング|店舗数と年商で見る康是美・屈臣氏・寶雅
- 関連:アメリカのドラッグストアDX|CVS・Walgreens・Rite Aid TOP3
- 法人向け相談:小売DX合同会社(retaildx.net)
- Ken Research / Chameleon Pharma Consulting「Indonesia Pharmacy Retail Market」2024-2025年。市場規模約108億米ドル、チェーン薬局シェア40%。https://www.chameleon-pharma.com/indonesias-pharmacy-chain-landscape-trends-sales-channels-market-share-and-e-commerce/ ↩︎ ↩︎
- Kimia Farma Apotek公式サイト「Tentang Kami」1,232店超展開。https://www.kimiafarmaapotek.co.id/ ↩︎
- Kimia Farma Apotek「Forum Healthcare Innovation Leaders Jakarta 2025参加」2025年。https://www.kimiafarmaapotek.co.id/kimia-farma-apotek-tegaskan-komitmen-hadirkan-akses-obat-terjangkau-di-forum-healthcare-innovation-leaders-jakarta-2025/ ↩︎
- Apotek K-24「2024年10月時点750店超、156都市29州、2024年末780店、2025年890店目標」。https://www.apotek-k24.com/ , https://franchiseindonesia.id/terus-lakukan-ekspansi-apotek-k-24-targetkan-buka-1-000-gerai-pada-2026/ ↩︎
- Apotek K-24「Indonesia Franchise of the Year 2024受賞」。https://www.apotek-k24.com/berita/2423/Terus-Bertumbuh-&-Berinovasi–Apotek-K-24-Raih-Indonesia-Franchise-of-The-Year-2024 ↩︎
- Century Marketplace「Century Healthcare 400店超」。https://century-pharma.com/ ↩︎
- PT DFI Retail Nusantara Tbk(旧PT Hero Supermarket Tbk)2024年12月社名変更、Hero事業売却。https://en.wikipedia.org/wiki/Hero_(supermarket) , https://www.indonesia-investments.com/business/indonesian-companies/hero-supermarket/item226 ↩︎ ↩︎
- Statista「Hero Group revenue FY2023」5.1兆ルピア。https://www.statista.com/statistics/1455857/hero-group-revenue/ ↩︎
- Watsons Indonesia「175店超、Watsons Club 200万人、Indonesia WOW Brand Award 2025」。https://watsons.biz.id/milestone_awards.html ↩︎ ↩︎
